AM 5:45
サラサラと弱い雨が幕体に当たる音で目が覚めました。
予想していたとはいえ、雨の音を聞くのはチョット憂鬱になります…
シュラフの中でモゾモゾとスマフォを取りだしてウェザーニューズをチェックすると… まだ雨雲は上空を通過中。( ´ー`)y-~~
まだ時間が早いので2度寝。
AM 7:05
2度寝から目が覚めました。
気が付くとサラサラという雨音が止んでましたね。
外に出てみるとまだ少し霧雨が残っている状態…
でもコレは雨雲が通過した直後の尾鰭はひれ…
雨が上がるのは時間の問題でしょう。
KIVAの幕内でお湯を沸かして、ランチパックが無かったのでバタースティックで簡単な朝食を済ませます。
今日の天気予報を確認すると、午前10時には雨は止むらしい…
あと、2~3時間ですね。
空気が乾燥しているのか、KIVAの幕体の一部が乾燥し始めています。
乾燥撤収できるのであればそれが一番!
ということで今日の目的地も決まっていないことですし、テントが乾くまで付近を散歩することにします。
初めて利用した羽高湖のキャンプ場設備をチェック。
利用しているのは第2キャンプ場ですね。
通路沿いにフラットな芝生サイトが縦長に広がり、その手前と一番奥に炊事場やトイレ、かまどが設置されています。
サイト奥の炊事場の水はちゃんと出ますね。 シーズンオフのためかトイレはベニヤ板で覆われて使用できませんでした。
おそらくシーズンに入って利用者が増えれば利用可能になると思われます。
かまどは利用者がいないのか綺麗に清掃されていましたね。
池の傍に人工池があります。 深さは1.5mくらい。
最初釣り堀池かと思いましたが、ちょっと深さが足りない様な。。。
夏場に防水シートを敷いて子供向けのプールとして営業でもするのでしょうか…
利用できたトイレはサイト手前の建物の脇のみ。
市営のキャンプ場らしく、トイレは水洗で割と綺麗に清掃されてました。
トイレのある建物の更に手前側には立派なステージがあります。
看板にはこの施設は書いてないので、最近建てられた物みたいですね…
ステージの屋根がオーバーハングしてますので、その下にテントを張れば雨は防げそうです。
羽高湖は昨日同様に静まり返っていてガチョウが優雅に泳いでいます。
AM 8:56
おっ! いつの間にか霧雨が止んで、太陽が出てきました。
KIVAの幕体を見るとスカートが少し湿っている程度… あと、1時間もすれば完全に乾きそうです。
KIVA以外の道具はすべてパニアとシートバックに仕舞いこんで暫し待ち時間が出来ました。
akipさんとninja250R。
静岡から西日本を回遊中のツーリングキャンパーです。
この方も日本各地を回られてます。
すぐそばで撤収中のライダーと暫し駄弁り。
AM 10:35
完全に乾いたKIVAをパニアに突っ込んでキャンプ場を出発。
行き先は
「とりあえず西」として、どこかでフェリーに乗って瀬戸内海のどこかの島に渡り、どこかのキャンプ場に幕営できればいいなという程度の予定を立てて先に進みます。
どこかどこか… テキトウなのがイイネ!( ̄ー+ ̄)キラリ
先ずは近くの道の駅の傍にあったガソリンスタンドでDAKARに給油。
日時:4月30日 11:13
距離:356.0km
給油:13.75L
単価:149円
燃費:25.89km/L
県道50号~R2~県道号369~R185と繋いで広島入り。
急ぐ必要が無いのでこの日も一般道でタラタラ移動です。
しばらく走ると海岸線に出ました。
遠くに立派な斜張橋が見えます。 大芝大橋というらしいですね。
この橋は吊り橋とは基本的な構造が違うらしく、斜張橋は技術的な難しさもあって大きさも比較的小規模の橋が多いらしい…
代表的な斜張橋としては「多々良大橋」が挙げられるらしい… 詳しくは
こちらを見てください。
橋の構造を知っていると瀬戸内の島々を繋ぐ橋を渡るときに構造をチェックしながら飽きずに走れそうです。
大芝大橋の入口に看板を発見! 大芝島で朝市が催されているらしい…
実は前日昼飯に「焼き牡蠣」目当てに"磯"に立ち寄ったのですが、入店したは良いけど「焼き牡蠣」が無かったんですよね。
ということで朝市目指して躊躇なく橋を渡ります。
片側1車線の大芝大橋を渡ります。
ただ渡っては面白くありませんので、主塔付近の路肩が広い場所にDAKARを停車。
穏やかな瀬戸内の海。
こちらでも生簀の様なものが見受けれれますね。
大芝大橋を渡った先。 まっすぐ行くとお目当ての朝市があるらしいのですが、その手前に左折できる道があります。
そこから島を海岸線に沿ってぐるりと回る事が出来るようです。
一周して大芝大橋がきれいに見れる場所に出てきました。
ということで、DAKARを岸壁ギリギリに停車して撮影開始。
フフフ… なかなかいい画が撮れたわい…(喜
と、上記の写真を撮り終えて、さあいよいよ焼き牡蠣に向けて再出発しようとした刹那…
『カンッ!』
という金属音と共にDAKARが自分の方に倒れこんできました…
どうやらサイドスタンド折れやがった様です…
岸壁のコンクリートとDAKARに挟まれて身動きとれません。
目の前の道路を通過している車はそんなトラブルには気が付かない様で、一瞥したのち通過していきます。( ;゚Д゚)y─┛~~
このまま放置されては餓死してしまいます。 渾身の力で岸壁を蹴り5分くらいかけて車体を熾すことに成功しました。
サイドスタンドは回転軸のボルトでも折れたのだろうと思い、試しに収納してみると普通に出来ました。
足でスタンドをグリグリやって外れるか試してみましたが、簡単に外れる感触ではなかったのでとにかく再出発する事にします。
この時点で焼き牡蠣は思考から消えてしまいましたね。(T_T)
PM 0:54
ふらふらと大芝大橋を渡って戻り、近くの駐車スペースにDAKARを滑り込ませます。
もちろんこんな感じ。
NAVIには日本全国のBMWディーラーが電話番号込みで登録済み。
この付近には3件のディーラーがヒットしました、 取り敢えず車体を診てもらえないか電話で相談する事にします。
・Balcom広島
・PlatzEhime
・Balcom岡山
ですが、3件全て留守番電話で
『火曜日は定休日…』という連れない応答。。。 んっとにマジかよ。
とにかく冷静になるため、ここから歩いて30秒の所にある
黒浜で昼食を頂くことにしました。
このあたりで『焼き牡蠣の朝市』を思い出したのですが、移動した先にガードレールが無いと途方に暮れてしまいますので、これ以上不要な移動は控えることにします。
ここのお店に「焼き牡蠣」があるとイイナぁと思いましたが、牡蠣は冬季限定らしく残念ながら焼き牡蠣は無し。
ということで、刺身定食。 身体が冷え切っていたのに刺身定食。 最早冷静な判断は出来なくなっていました。
冷たい刺身を食べながら… とりあえず少し落ち着こう。。。
サイドスタンドが使えないので恐らくフェリーは乗れそうにありません。
また、サイドスタンドがないと給油するにもかなり手こずりそうですので、あまり移動したくありません。
※今朝満タンにしていますので、あと250㎞以上は余裕で移動可能。
ツーリングマップルを眺めて今晩の幕営地を検討します…
そういえば監督がおススメしていたとびしま海道に恋が浜キャンプ場ってのがあったな。
ここからそう距離もないしフェリー移動の必要もないので今晩はそこに泊まって、明日になったら広島市内のディーラーに電話してDAKARを診てもらうことにしよう…
PM 2:35
身体が冷え切っていたので近くでお風呂にでも浸かろうと思い、
グリーンピアせとうちに立ち寄り。
広い駐車場にはおあつらえ向きのガードレールが無く、仕方が無いのでDAKARは道端に立てかけ…
サイドスタンドが無いって意外と不便だな…( ゚Д゚)y─┛~~
早速建物へ入り入湯料1,000円を支払って風呂場へ向かいます。
高けえな!と思いましたが、バスタオルとフェイスタオル付きだったのでとりあえず善しとしました。。
浴室は広々としていて他の客も少なくノンビリと身体を暖めることが出来ましたね。
湯船に浸かってのんびりしているとトラブルで緊張していた神経も溶き解れて来た様な感じです。
ですが余りのんびりしていると更に不測の事態に陥るとも限りませんので1時間程で建物を退出。
そういえば建物の掲揚塔に鯉のぼりがたなびいてました。
そろそろ子供の日だっけ?
PM 4:37
とびしま海道に渡るには有料の
安芸灘大橋を渡らないといけません。
軽自動車は550円と距離にしてはかなり割高。 往復料金かと思いましたが逆方向でもしっかり料金を徴収される様です…
とびしま海道の住民にとって本州への生活道路なんだからもっと安くしてくれないかな… 精々、バイクは100円程度でしょう…
とりあえず渋々通行料を支払い、僅か1kmちょっとの橋を渡ります。
橋を降りるとすぐ近くにコメリがありました。
駐車場ではフェンスにDAKARを立て掛けました。(面倒なので写真は無し)
地元のおっちゃんがこちらをジッと見ていたので、
「いやぁ~、サイドスタンドが折れちゃって…」というと爆笑して去って行きました。ww
ヤローww
さて、軽く心に傷を負いつつも木炭を入手。
そういえば折角ホームセンターに居るのだから折れたボルトをここで交換してしまおう。 やった!オレって天才かも!ww
早速、DAKARの車輪の下に仰向けで潜り込んでスタンドの付け根付近を覗きこんでみると…
スタンドの回転軸は無傷…
更にフレーム側の付け根の溶接されている部分にフレームのパイプに沿って銀色の鮮やかなスジが目に飛び込んできました…
あれ、ひょっとしてフレームの付け根から折れてるん…!?
これってひょっとしたら溶接が必要なんじゃね??
ディーラーじゃなくて
自動車修理工場とかで治してもらう類のトラブルかも…
でも溶接するにしてもサイドスタンドスイッチ類を外したり、適正な角度で溶接しなきゃだめだろうからやっぱり溶接設備のあるBMWディーラーに行かないとだめかもしれない。
でも、そういうディーラーって相当限られてるんじゃないの???
一番恐れているのは… フレーム自体が逝ってたらDAKAR終了ですね…
憂鬱な気持ちを抱えつつ、更に蒲刈大橋を通り恋ヶ浜キャンプ場のある上蒲刈島へ渡ります。
PM 5:21
程なく
恋ヶ浜キャンプ場に到着。
目の前は弓状に開けた静かな砂浜が広がっています。
シーズン前ですから砂浜はお世辞にもきれいな状態ではありません。
この砂浜は西側に開けた環境。 天気次第ですが、ひょっとしたら綺麗な夕陽が見えるかもしれません。
サイトは松林の中にあり、丸太で区画割された少し荒れた砂サイトです。
入り口は鎖で閉鎖されており、車両の乗り入れは不可能でした。
炊事場はありますが水は出ません。
東屋にはかまどがあり、最近使用した痕跡はないくらい綺麗ですね。
トイレは確認できませんでした。
HPによると夏の海水浴シーズン(7月上旬~8月下旬)のみ営業されるキャンプ場らしいので、そのシーズンになったら仮設のトイレやシャワーが臨時設置されるのでしょう。
さて、人気のないサイトに設営して場所を離れるのに多少ためらう雰囲気でしたので、先に買い出しを済ませてから設営したいと思います。
ということで、お隣の豊島にあるというデイリーヤマザキへ。
空はどんより灰色。 こうなると美しい島並みの景色も冴えません。
PM 5:38
10分ほどで目的のデイリーヤマザキに到着。
諸事情によりDAKARは100m先のガードレールのそばに停車。w
島民相手の品揃えですので、決して品数は豊富ではありません。
お酒と水を買い込んでさっさとキャンプ場に戻ります。
PM 6:15
キャンプ場に戻ってDAKAR停車。。。 というか自動販売機の裏手のコンクリートに立て掛ける。
逆側に倒れない様、ゴムバンドでパニアを引っ張っておきます。
こんな感じで建物の陰にひっそりと。。。w
PM 6:34
荷物をサイトに運び入れて程なくKIVAの設営完了!
日が暮れはじめた海を眺めながら、長かった一日を振り返ります。
DAKARのサイドスタンドトラブルは面喰いましたが、現時点では自走可能ですのでこの後も旅は続けられそう…
明日、広島のディーラーに持ち込んで診てもらえるだろうか… 溶接修理出来てDAKARは復活するのか…
考えれば考えるほど気分が憂鬱になっていきます…
期待した夕陽もこの様子だとダメかな…
そう思い始めた頃…
『ん?』
『おおっ!!』
山の向こう側がピンク色に輝きはじめました。
僅か10分くらいでしょうか…
瞬く間に空は紅・ピンク色に染まり、呆気にとられてしまいました…
『すごい!!!』
20分も経つと辺りは再び暗闇に…
ひと時の夕陽ショーでした。
なんか色々と不安はありましたが、随分気持ちが楽になりましたね。 気分屋なんで単純なんです。
明日になったら何とかなる様な気がしてきました。
さて、結構冷え込んできましたので、買ってきた木炭をA4君に入れて火を熾します。
炭火の温かさで随分過ごしやすくなりますね。 これが無かったら寒さで野外活動は無理です。
オイルランタンにも火を入れて波の音を聞きながらビールで一息。
夕飯は今朝、道の駅に立ち寄って購入した牛スジの煮込み。 暖めてお終い。 簡単便利♪
ラジヲに耳を傾けながら牛スジでゆるゆるやってたら21時過ぎに睡魔が襲って来ました。
今晩は抵抗せずにサッサと寝ることにします。
PM 10:00頃
波の音に包まれながら就寝。
明日は広島市内に逆戻りだ。
■本日のルート
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